アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の原因は荒れた皮膚にアレルゲンが侵入することによる「経皮感作」が原因です。
アトピーの治療にはこの経皮感作をいかに抑えるかがカギであり、また予防法でもあります。
乳児湿疹が酷いお子さんは、放置しておくと湿疹から経皮感作が進み将来的にアトピーに進展してしまいます。
当院ではこの乳児湿疹のうちから早期に適切な指導・治療を行うことで経皮感作つまりアトピーへの進展を防ぐことを最重要視しております。
そのための方法は「スキンケア」です。
皆さんはスキンケアの指導をしてもらってますか?
意外にも薬を処方するだけで適切なスキンケアの指導をしてもらってないお子さんが多いようです。
保湿剤やステロイドなどの外用薬は、この正しいスキンケアが行われていたうえで使用されるべきものだと考えます。
逆にいうとスキンケアが疎かな状態では、どんな外用薬を使っても皮膚の状態は治らないし、そのまま続けば経皮感作が進みアトピーに進展してしまいます。
当院ではお子さんの肌の特徴に応じた適切なスキンケアの指導をするところから始めます。
よく当院は「ステロイドを使わない病院」だと言われますが決してそうではありません。
基本となるスキンケアを習得していただき、そのうえで改善が無いようであれば適切なお薬をチョイスいたします。
が、正しいスキンケアを指導することによって結果的にステロイドなんていらない肌になってしまうことが多いというのは日々の診療で経験しております。
薬だけ漫然と処方されるだけで何の改善もみられない場合は、スキンケアに対する根本的な考え方から変えたほうが良いと考えます。