Allergy アレルギー

アレルギーに対する当院の考え方

当院ではアレルギーに関する治療やセカンドオピニオンを受け付けております。

アレルギー免疫療法

スギ花粉症に対する治療法です。
スギ花粉のエキスを微量ずつ毎日摂取することにより体を慣らし、アレルギー症状を緩和させる治療法です。
少なくとも3年間以上は毎日欠かさず服用する必要がありますので、お薬の継続服用が苦手な方には不向きです。
小児にも保険適応になりましたが、舌の下に1分程度お薬を保持していただくことになるため、小学生以上が望ましいでしょう

 

注意事項

  • 開始前にスギ花粉症を確定診断させる必要があります。
    当院では血液検査による特異的IgE計測を行います。
    過去の検査結果をお持ちの方はご持参ください。
  • スギ花粉が飛散している1月~4月の間は新規の治療開始はできません。
    治療開始をご希望の方は5月~12月までにお願いいたします。
  • 初回は当院にて服用していただき、最低でも30分の経過観察を行います。
    初回投与の受付は診療終了30分前までといたします。
  • 2回目以降は1ヶ月分の処方を行います。
    遠隔診療も可能です。
  • 最低でも3年間、毎日服用していただきます。
    根気よく治療を継続できる方向けです。
  • 保険適応です。
    1ヶ月の負担はおおよそ3,000円程度となります。
  • 院長の問診を必ず受けてください。
    喘息などの基礎疾患をお持ちの方や他のお薬を服用中の方は、あらかじめご相談ください。

気管支喘息

アレルギー

喘息はいまや完治できる病気です。 そのためには、いかに早期に発見して治療を開始するかにかかっています。

当院では、副作用の少ない(ほとんど無い)内服薬の継続使用を基本とし、それでも改善がみられないお子さんに限ってステロイドの吸入療法などを追加する「ステップアップ方式」を行っております。

経験的に9割以上のお子さんが内服治療のみで喘息を抑えられることが分かっており、ステロイド吸入までステップアップするお子さんはごく少数でした。

不必要なことなしないというのが当院の方針ですから、すべての喘息のお子さんにステロイド吸入を強いるような治療法ではなく、必要最低限の内服薬で完治に結びつけるようなアプローチを行っております。

2015年に当院に新たに導入した「スパイロメーター」により、喘息治療のフォローアップをより正確に行えるようになりました。

年長児であれば上手に検査ができますし、大人の方の検査も受け付けております。

食物アレルギー

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現在の食物アレルギーに対する考え方は従来とは180度変わりました。

アナフィラキシーを起こすほどの重篤なアレルギーでないのであれば、疑わしい食材を積極的に食べさせることにより免疫学的寛容を導入し完治に導く、というのが当院の治療方針です。

当院では、これまで他の病院でアレルギーだといわれて食べることを禁じられていた多くのお子さんに、食べさせることを基本とした治療を行うことで完治させてきました。

お子さんの状態にもよりますが、ほとんどの食物アレルギーは克服することができるものです。

「卵を食べたら口の周りに湿疹が出た」などというご相談をよく受けますが、実際にこれらはほとんどアレルギーが原因ではなく単純な接触性皮膚炎であることが多いです。

こういったお子さんを「アレルギー」と決めつけて卵を食べることを禁ずるようなことは当院では行いません。

お子さんの状況をしっかりと評価をしたうえで、完治(免疫学的寛容)に導く最良の方法を模索いたします。

アトピー性皮膚炎

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アトピー性皮膚炎の原因は荒れた皮膚にアレルゲンが侵入することによる「経皮感作」が原因です。

アトピーの治療にはこの経皮感作をいかに抑えるかがカギであり、また予防法でもあります。

乳児湿疹が酷いお子さんは、放置しておくと湿疹から経皮感作が進み将来的にアトピーに進展してしまいます。

当院ではこの乳児湿疹のうちから早期に適切な指導・治療を行うことで経皮感作つまりアトピーへの進展を防ぐことを最重要視しております。

そのための方法は「スキンケア」です。

皆さんはスキンケアの指導をしてもらってますか?

意外にも薬を処方するだけで適切なスキンケアの指導をしてもらってないお子さんが多いようです。

保湿剤やステロイドなどの外用薬は、この正しいスキンケアが行われていたうえで使用されるべきものだと考えます。

逆にいうとスキンケアが疎かな状態では、どんな外用薬を使っても皮膚の状態は治らないし、そのまま続けば経皮感作が進みアトピーに進展してしまいます。

当院ではお子さんの肌の特徴に応じた適切なスキンケアの指導をするところから始めます。

よく当院は「ステロイドを使わない病院」だと言われますが決してそうではありません。

基本となるスキンケアを習得していただき、そのうえで改善が無いようであれば適切なお薬をチョイスいたします。

が、正しいスキンケアを指導することによって結果的にステロイドなんていらない肌になってしまうことが多いというのは日々の診療で経験しております。

薬だけ漫然と処方されるだけで何の改善もみられない場合は、スキンケアに対する根本的な考え方から変えたほうが良いと考えます。

アレルギー検査に対する考え方

アレルギー

当院では数千人のアレルギー患者さんをフォローしております。

そんな当院では、いわゆる「アレルギー検査」というものを原則的に行いません。

何故かというと、アレルギー検査の結果とお子さんの症状が必ずしも一致するとは限らないからです。

例えば、検査で卵黄がクラス6だったとしても、卵を食べても全然平気なお子さんもいます。これはアレルギーとは言いがたい。

逆にクラス0でも卵を食べると蕁麻疹が出るお子さんもいます。これはアレルギーですよね。

このように検査データそのものがお子さんのアレルギーの有無・重さ、ひいては治療方針に結びつかないことが多いのです。

検査データが高いことだけを理由に、本当はお子さんが本当は卵を食べても平気なのに、不必要な治療や除去生活を強いるような方法は当院では行いません。

検査データはあくまでもデータであって、一番大事なことはお子さんが実際に食べて平気なのかどうかということに尽きます。

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